『明日がくるなら』

2012/08/13

 




ALSを発病して23年。

よくぞ、20年もの間、

精神的にも、肉体的にも、様々な屈辱に耐えてきたと思う。

いまや、全身どこも動かず、かろうじて目だけが動いている。

今、ALSは、最後のとりでである目を犯している。

そして、私を死においこんでいる。

精神的にも、肉体的にも限界だと思っている。

私の人生は、何だったのだろうか。

ALSで、始まり、ALSで、終わると思っていた。

ところが、3年前から、ALSの研究が、ブームの様になり、

あっという間に原因が、究明された。

いまや、臨床治験が、あっちこっちで、やっているようだ。

出口の見えないトンネルに迷い込んだ時は、絶望的になった。

死も、考えたもんだが、いまやトンネルを抜けて、広野原の勢いだ。

だが、本当に喋れるようになるのか、食べれるようになるのか、

歩けるようになれるのか、半信半疑である。

『明日がくるなら』ローズピンクの夢でもみるとするか。