『友への手紙』

2011/07/11

 



前略

笹川彰です。

長らく御無沙汰して、迷惑をおかけして、誠に申し訳ありません。

私は、ALSを患って、23年になります。

呼吸器を装着して、17年。

胃ろうを開けて、14年。

全身、どこも動きません。

かろうじて、目だけが動きます。

その目も、今は、危ない始末です。

まさか、こんな人生がまっていようとは、夢にも思いませんでした。

末期のALS患者に、共通の認識は、

「意思の疎通が、はかれなくなったら、呼吸器をはずして下さい」です。

私も、同様の認識を、抱いています。

同封しました二冊の本は、闘病記録とALS生活をつづったものです。

宜しければ、お読みいただければ、光栄です。

長く親交していただき、誠にありがとうございました。

拙文にて、失礼致しました。

草々
7月吉日