『昨今』

2010/10/23

 



平成9年10月、胃ろうの手術をした。

当時は、胃ろうボタンも試したが、結局やらなかった。

何か違和感があったのだろう。

胃ろう手術以来、チューブのままだったが、

今年の8月に胃ろうボタンに換えた。

胃ろうチューブからの漏れが、酷くなったからである。

何ごとも、切羽詰まると、違和感などどこ吹く風のようだ。

胃ろうボタンに換えて、今のところ後悔はない。

胃ろうボタンにモデルチェンジしたわけである。

平成3年の3月に、離婚して、実家に戻ってきた。

その際に、今の居室を、マイナー改装した。

それ以来の改装である。

床をフローリングにしたのである。

居室のイメージを一新したわけである。

いわば「モデルチェンジ」をしたわけでもある。

清潔感が、漂ってきたように思う。病室はフローリングに限る。

『モデルチェンジ』は、一般的に商品に使われるものであって、

人間には使わないが。

私は、自分の意志によらず、全身動かず、口も聞けない状態である。

一種の『モデルチェンジ』である。

商品の『モデルチェンジ』は、メリットが優先するが、

私の『モデルチェンジは、デメリットだけである。

8月に不眠症に陥り、未だに続いて、私を悩ませている。

寝たきりになって、およそ18年経つが、不眠症は初めてである。

精神環境は、何も変わっていないのに、どうしたことであろうか。

踏んだり蹴ったりの、「昨今」ではある。

そろそろ、モデルチェンジしたいものである。