『夏の扉』

2010/06/07

 




室温が同じでも、今と冬では体感温度が違うのは何故?

今どきは、4時半になると朝日が昇り明るくなるようだ。

私の起床時間の5時半には、

夏の日差しのように強い日差しが差し込んでくる。

もうすぐ夏至である。

そして待望の梅雨でもある。

目が弱くなって、瞬きができないのである。

目がドライになりやすく、目薬を頻繁にささないといけないので、

それが悩みの種である。

梅雨時は、湿度が高いので目が潤い、楽かと思うのだ。

今年の夏は、朝顔を栽培してみようかと、思ってはいる。

朝顔とは、よくぞ、命名したものである。

文字通り、朝に花が開くのだろうか。

源氏物語で有名な「夕顔」は、夕方に花開くのであろうか。

朝顔といえば、小学生の夏休みに朝顔の観察日記をつけた記憶がある。

半世紀も前の事である。

何かのきっかけで、記憶が芋づる式に蘇る事がある。

連鎖の記憶は、そう、珍しい事ではない。

私は、小学4年生くらいまで、

学校を除いて、女の子としか接してこなかった。

「むこう3件、両隣」と、近所には女の子しかいなかったのである。

当然遊びは、ままごと、ゴム段、石蹴り、などなど、

そして、お医者さんごっこ。

私の患者は、数人いたであろうか。

どの子も、特殊な思い出がある。

どの子も、懐かしい。

私も、上級生に診察された記憶がある。

その後、男の友達に「神社にみんな集まるから来ないか」と、

誘われた事があった。

行ってみると、20人程の同級生が

それぞれ刀やピストルのおもちゃを持って、遊んでいた。

イチョウの木に登るものあり、神社の本段にあがり駆け回るものあり、

様々であったが、

私は、「なんて乱暴な」との、印象を受けた。

その光景に、しばし圧倒されたものである。

私は、これではいけないと、ある種のカルチャーショックを受けたものだった。

そのシーンは、今でも鮮明に蘇る。

現在、18人のヘルパーさんに、介護を受けているが、

その内訳は、女性12人、男性6人である。

やはり、女性ヘルパーの方が、接しやすく、

自然体で介護を受けやすいのは、

子供の頃の体験と環境が、影響しているのであろうか。

心理学的には、子供の頃の環境や、経験が、

性格形成に、影響するという、環境決定論である。

まもなく、夏の扉が、開かれ、夏の喧騒がやってくる。

子供の頃の夏の方が、暑かったように思うが。

「ああ、夏」

あの、なっちゃんとあきちゃんは、今、どうしているだろうか。