『キャッチフレーズ』

2009/11/14

 


先の衆院選での、自民党のボロ負けは、ほとんどの国民は、予想していなかったであろう。

あれほどの大差が出るとは。

スポーツでのボロ負けは、プロ野球を例に取ると、ほとんどの場合、実力の差というよりも、采配のミスが多い。

その意味では、監督の実力が、物を言う世界である。

今回の自民党と民主党の戦いは、民主党の実力が勝ったのではなく、自民党のミスによるところが多い。

とりわけ、麻生総理の延命の為の解散総選挙引き伸ばしが致命傷となった。

続いて、登場した谷垣総裁は、「いかにも」といった感じの人で、見るからに頼りなさそうである。

河野氏が総裁になったら、展開も変わっただろうが。

谷垣総裁のキャッチフレーズは、「みんなでやろうぜ」。

この鳥肌が立つようなキャッチフレーズは、いかにも谷垣総裁には似つかわしくない。

「みんなでやろうね」あるいは、「みんなでやろうよ」が妥当であろう。

いずれにしても、今自民党に求められているものは、「みんなでやろうぜ」ではなく、「俺に任せろ」なのである。

その意味では、このキャッチフレーズは、失敗であり、谷垣氏を選出したのは、自民党の再生の道は前途多難を物語っている。

単なるキャッチフレーズだが、自民党の現状を物語ることになって興味深い。

キャッチフレーズで成功した例は、アメリカのオバマ大統領であろう。

「チェンジ」「イエス、ウィー キャン」は、時代のニーズと国民のニーズを見事にキャッチした例である。

言葉ひとつで国民を魅了できるのである。

言葉の魅力でもあり、魔力でもあろうか。

僭越ながら、私のキャッチフレーズは、「ALSは行動する」である。

物理的に行動することは、不可能だが、精神的に行動するのである。

意識は停滞しないように、心掛けてはいる。

停滞は、後退だからである。

「ALSには、負けないゼ」