『リカバー』

2009/06/28

 


最近、「カバーソング」が流行である。

例年、「カバーソング」は、ある程度までは、ヒットする定番だが、ここ2・3年の盛況ぶりは、異常なほどである。

ベテラン歌手は、こぞって「カバーソング」を出しているようでもある。

「カバーソング」は、歌手の実力よりも、プロデューサーの才能が、ものを言うように思う。

プロデューサー次第ということか。

カバーするという事は、主役を補佐するという事である。

オリジナルを凌駕する「カバーソング」は、ほとんどない。

私の知る限りでは、徳永英明が、オリジナルを勝っている曲があるように思うが。

歌は、世につれ、世は歌につれ、という言葉があるが、このブームはどんな時代背景によるものだろうか。

いずれにしても、柳の下の2匹目のドジョウを狙う行為は、安易としかいいようがない。

このブームも、そう長くは続かないだろう。

若手、人気のプロゴルファー石川選手は、リカバーリショットが、得意である。

通常はベテランプロゴルファーが、得意とする分野だが、石川選手は、若いのに「カバー」する事が、向いているようだ。

プロ野球では、「カバー」する事が、適任のポジションは、ショートであろう。

サードやセカンドを補佐するポジションである。

ショートがいくらファインプレーをしてもサードという主役には、勝る事はない。

ショートは、ショート、なのである。

私は、ALSによって、オリジナルライフを失ってしまったが、今、カバーライフを生きている。

「カバーライフ」を生きるには、ヘルパーさんの理解と協力が不可欠である。

私の「カバーライフ」は、ヘルパーさんとの共存と言ってもいいであろう。

たまには、オリジナルライフを凌ぐような「リカバーリーライフ」を生きてみたいものである。

「壊れかけのレディオ」を凌いでみたいものだが。