『プライバシー』

2009/05/02

 




私には、プライバシーはない、と思っている。

24時間介護なので、

ヘルパーさんに常時ついて頂かないと、危険だからである。

24時間、ある意味、監視されているという事でもある。

それは、脳と肉体の不一致という、この病気の宿命でもあろうか。

私のプライバシーの保護は、ヘルパーさん各自の

自覚と良心に委ねているといっても過言ではあるまい。

それと、自己防衛である。

先日、私のメールのやりとりが、口外されるということが、発覚した。

そのメールの内容は、秘密でも何でもない、たわいのない事ではあったが、

口外されたという事に、私は憤慨し、ショックを受けた。

利用者とヘルパーさんは、信頼関係にある。

その信頼が、崩れかけたのである。

メールを口外される事によって、私のプライバシーは、

もとより、メールをやりとりした相手のプライバシーも侵害された訳である。

その事によって、私とメールの相手との信頼関係は、微妙になる訳である。

ひょんとした事から、ひょんな事になる訳である。

脳と肉体の不一致の矛盾を生きるという事は、

プライバシーの侵害など些細な事ではあるが、

最近、ちょっとした事でも、引っ掛かる、今日この頃ではある。