『湿度計』

2008/01/27

 



24時間、365日、同じ環境状況で暮らしているし、

視界もほとんど同じである。

変化を求めないわけではないが、

それはそれで安定している事だと思ってはいるのだが。

最近は、目を閉じてもまぶたが完全に閉じないので乾燥しやすく、

目薬が手放せない。

未明から朝方にかけては、室内が乾燥するらしく、

「たん」が乾きやすいようである。

室内の乾燥状態が気になっていた。

相前後して、加湿器と湿度計を買い求めた。

加湿器は、癒しの効果があるのであろうか。

水蒸気をみていると精神的に落ち着くようである。

室内は、意外に乾燥していない事がわかり、

40パーセントから50パーセントの乾燥状態である。

就寝前に、目にアイマスク(ALS協会新潟支部特製)をする事によって、

目の乾燥は緩和されたようで、ほとんど充血はみられなくなった。

加湿器を調整することによって、朝方のたんの状態も改善された。

湿度計は、目の前の壁にかけてあるので、

刻々と変化する様子が見てとれて興味深い。

一昔前に、入院している時に、

私があまりに呼吸器の数字を気にするので、

主治医が呼吸器の向きを私に見えないようにした事があった。

随分ひどい事をするものだが、

今回の湿度計も、そのような過剰反応を、

私がする事のないようにしたいものである。

加湿器と湿度計の連動によって、私の部屋にも小さな変化が生まれ、

ヘルパーさんも時計を見るように、湿度計を見るようになった。

加湿器と湿度計は、この部屋での存在感を持つようになったのである。

私も思考が動き、僅かながら思考が行動するようである。

私の部屋の小さな変化であり、小さな小さな出来事ではある。

こうした小さな変化は、マンネリを打破するためにも必要であろうか。

残念ながら介護にもマンネリはあるのである。

安定は時に停滞を生む。停滞は後退。

そろそろ湿度計が40パーセントを切りそうだ!

加湿器を入れるとするか。