『フリー』

2007/10/8

 





都内の、ある総合病院で、休院の危機に瀕している。

新聞報道によると、その病院では医師の90%を

大学病院からの派遣医師で対応しているという。

その大学病院が、都合により医師を引き上げたために、

診療が立ち行かなくなったのである。

いくら医師不足とはいえ、90%の外部依存では、

自由意思の発揮のしようがない。

管理支配は、不可能である。

経営陣は、その辺を認識していただろうか、

経営の怠慢のそしりを免れ得ないであろう。

私の知る限りでは、病院は、いわゆる、

ハード面は最新の医療機器を導入して充実はしているが、

ソフト面では前近代的で未熟なシステム管理をしているところが多いようである。

今回のことも、その弊害であろうか。

結局、いつも患者に、しわ寄せがくるのである。

資本主義とは、そういうものであろう。

甚だしく飛躍するが、恋愛においても

相手に対しての依存度によって自由意思は支配される。

依存度が高くなればなるほど、失ったときのダメージは大きい。

失ったときの事を考えて打算的な恋愛はできないが。

依存度に比例して、願望、期待、欲望も高くなる。

依存度は6対4程度のバランスが、健康的で安定した関係と言えるであろうか。

恋愛においても、相手に対しての様々な依存度が90%を超えると、

破局を迎える。

願望などを抑さえることができれば、

理想的な恋愛が維持できるだろうが。ナンチャッテ!

私は肉体的に物理的にも、100%ヘルパーさんに依存している。

精神はフリーでありたいが、やはり依存度に比例するようである。

ALSは、精神の退行作用の副作用もあるのでは。

時々、あまりの未熟さに、我ながら呆れてしまうのである。

ALSからフリーにならなければ、この現状は続くであろう、ふー。