『サイクル』

2007/9/11

 




テレビは、殆ど、NHKしか観ないようになった。

寝たきりの病人の私には、

NHKのサイクルが今の私の体質には合っているようだ。

民法はCMがうるさく、番組は、忙しく騒がしいように思える。

勿論、落ち着いた興味深い番組もないわけではないが。

私は、現代ドラマは全く観ない。

故意に観ないようにしている。

金と労力と莫大な時間を費やして、

何故、フィクションを作るのか、

その理由も必然性も分からないからである。

その傾向は、病気に伏せるようになってから、

強くなったようである。

NHKは、全国放送で、公共性が強く娯楽性は二の次なので、

多少物足りないが、それを差し引いてもNHKのほうが、

落ち着いて観ていられのである。

年のせいか、時代劇を好んで観るようになり、

いわゆる、懐メロを観ることに、何のためらいもない。

寧ろ、皮膚感覚に合っているようにさえ思う。

これは、心境の変化ではなく、生理的な変化と見るべきであろうか。

人との関係においても、サイクル(波長)が、

合う合わないがあるようである。

これは、心理的要素以外にも、何か原因があるのであろう。

物理的に分析できるものではない。

人間の生理的なメカニズムに起因することであろう。

介護においても、全く初対面のヘルパーさんに

友人以上の接触を依頼するのだから、

そのストレスはかなりのものになる。

いわゆる、相性は合うけど、仕事があまり芳しくない人、

相性は合わないけど、仕事はできる人。

果たして、どちらの方を選択するであろうか。

微妙な選択になる。

それは、利用者のキャラクターによっても、

ヘルパーさんのキャラクターによっても、変わってくるであろう。

私は、あと3年で還暦を迎える。

人生のひとサイクルを終えることになる。

その折りには、40年来の親友と、赤いちゃんちゃんこを作る予定だが・・・。

私の、人生のひとサイクルは、どんなサイクル(波長)発信しただろうか。