2006/05/17


平成六年に気管切開をして、毎月二回〜三回のカニューレ交換をしている。

現在までに、およそ三百回は交換しているであろうか。

命に関わるような処置を在宅で行う事も危険極まりないと思うのだが、

それを三百回もしたのだから、何とも言葉もない限りである。

気管切開直後は、交換による痛みもひどく、出血もおびただしかった。

今は、痛みも出血もほとんどないが、恐怖はいまだに消えない。

三百回のうちに、カニューレという医療器具のモデルを二回程交換し、

機能的にも改良され、その都度、身体的には楽になった。

この種の医療器具は、進歩が著しく、

常に改良されたものが発売されているようである。

医療器具には、敏感になる必要があるであろう。

担当医に関しても、カニューレ交換の処置を

内科医から外科医に変更になった。

やはりカニューレ交換の処置は、外科医が専門なのであろう。

詳細は省くが、身体的にいろいろ楽になった。

人為的なことは、手先の器用さもあり、個人差はあるであろうが、

器具の程ではないにしろ、進歩はあるであろう。

あと何回やれば済むのかと思うと、気がめいるのだが・・・

これも、普通の人には経験できない、学習のチャンスと考え、

五百回の時にはお祝いでもしようかなと考えているのである。