2006/06/28


昨年の、関西の電車事故は、記憶に新しいが、

20年以上前の、日航ジャンボの事故は、

今も鮮明に、その悲惨さがよみがえる。

この種の大事故は、企業倫理等を含め、複合的な要素がある。

さらには、人間社会の進歩の、根源にもさかのぼることも起因するであろうか。

この事故には偶然にも遭遇してしまった人もいれば、

偶然にも難をまぬがれた人もいるだろう。

偶然と必然は紙一重であり、表裏一体でもある。

事件事故を必然というのはあまりにも残酷である。

これらの物理的な偶然を科学的に分析することは不可能である。

運命としか納得できないであろうか。

病においても、偶然と必然は介在する。

癌等は、一部に遺伝性がみとめられ、

親が癌の場合は、その子も癌を発病する可能性は高い。

言わば,必然であろうか。

又、親を事故で失した場合は、その子も事故にあう偶然性は低い。

私の病のALSはほとんどが後天性偶然のものである。

いつその偶然のメカニズムが作用したのであろうか。

結婚した時か、サラリーマン時代か・・・。

こう思うと、必ずしも発病は偶然ではないような気がする。

すべての事象は偶然などではなく、必然に確定されているではないかと思う。

偶然と思いたいだけではないだろうか。

そう思ったら何か視線が曖昧に、遠くなるのである。