『高橋真梨子のコンサートを観に行く』

2010/08/07




7月24日、東京国際フォーラムのチケットが幸運にも、手に入ったのである。

およそコンサートは、今回が、初体験である。

久しぶりの外出になるので、一週間前からドキドキして、

興奮の余り不眠症になり、二週間前から準備をするありさまであった。

心配性の私の真骨頂でもある。

コンサートは、生の迫力に圧倒され、夢心地であった。

しかし、事前より冷静に観られた。

普段私は、清式やシャンプーの時にBGMとして、CDを聴いている。

よく聴いているのが、徳永英明、坂本冬美、加藤登紀子、今井美樹、

今回の高橋真梨子などである。

最近では、高橋真梨子一辺倒であるが、同じ高橋真梨子の歌でも、

ベッドの上できくのと、コンサートできくのでは、違って聞こえた。

当然と言えば当然だが、真理的に違和感があった。

私は、「ジョニーへの伝言」と、「五番街のマリー」の、

ドラマチックなアンサーソングのファンだが、

今回は「五番街のマリー」は唄われなかった。

会場のファンはほとんど、中高年で二十代は私の介護の付き添いの二人ぐらいであった。

ファンのほとんどが固定ファンのように見えた。

どの曲で手拍子するのか、どの曲で立ち上がって曲に合わせて、ふりを踊るのか、

ほとんどのファンは熟知しているようであった。

私たちは、疎外感もあってその光景が気味悪かった。

さしずめ、「高橋真梨子運命共同体」か?

初体験のその後は、虜になるか、精神的な痛みを伴って後悔するか

一般的には、そのどちらかであろうが私は、虜になったようである。

次のコンサートの候補の予定としては、

加藤登紀子、今井美樹、元ちとせ、夏川りみなどの

コンサートに行ってみたいと思っている。

『会いたくて』
『会いたくて』
『君への思い』
『涙 そう そう』

こうして、アンコールを含め、3時間あまりのコンサートは、

夢心地のうちに終わったのである。

23時頃に帰宅したが、私の胸の中には、「ジョニーへの伝言」が鳴り響いていた。

『私は大丈夫…元の踊り子でまた稼げるわ…根っから陽気にできているの』

そして、静かに「夢の扉」は閉じられた。