7月24日、東京国際フォーラムのチケットが幸運にも、手に入ったのである。
およそコンサートは、今回が、初体験である。
久しぶりの外出になるので、一週間前からドキドキして、
興奮の余り不眠症になり、二週間前から準備をするありさまであった。
心配性の私の真骨頂でもある。
コンサートは、生の迫力に圧倒され、夢心地であった。
しかし、事前より冷静に観られた。
普段私は、清式やシャンプーの時にBGMとして、CDを聴いている。
よく聴いているのが、徳永英明、坂本冬美、加藤登紀子、今井美樹、
今回の高橋真梨子などである。
最近では、高橋真梨子一辺倒であるが、同じ高橋真梨子の歌でも、
ベッドの上できくのと、コンサートできくのでは、違って聞こえた。
当然と言えば当然だが、真理的に違和感があった。
私は、「ジョニーへの伝言」と、「五番街のマリー」の、
ドラマチックなアンサーソングのファンだが、
今回は「五番街のマリー」は唄われなかった。
会場のファンはほとんど、中高年で二十代は私の介護の付き添いの二人ぐらいであった。
ファンのほとんどが固定ファンのように見えた。
どの曲で手拍子するのか、どの曲で立ち上がって曲に合わせて、ふりを踊るのか、
ほとんどのファンは熟知しているようであった。
私たちは、疎外感もあってその光景が気味悪かった。
さしずめ、「高橋真梨子運命共同体」か?
初体験のその後は、虜になるか、精神的な痛みを伴って後悔するか
一般的には、そのどちらかであろうが私は、虜になったようである。
次のコンサートの候補の予定としては、
加藤登紀子、今井美樹、元ちとせ、夏川りみなどの
コンサートに行ってみたいと思っている。
『会いたくて』
『会いたくて』
『君への思い』
『涙 そう そう』
こうして、アンコールを含め、3時間あまりのコンサートは、
夢心地のうちに終わったのである。
23時頃に帰宅したが、私の胸の中には、「ジョニーへの伝言」が鳴り響いていた。
『私は大丈夫…元の踊り子でまた稼げるわ…根っから陽気にできているの』
そして、静かに「夢の扉」は閉じられた。
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