振り返る時

2008/10/16




A病院に、肺のレントゲンとCT検査をしてきました。

4月に、B病院で総合的な検査をしてきたのですが、

肺の検査はもれていたので、今回の検査になりました。

肺の検査もれは、今思えば片手落ちでした。

A病院は、平成7年に気管切開後の2ヵ月間入院した事がありました。

その頃は、声も出せたので、色々な意味で思い出深い病院です。

振り返れば、B病院も様々な思い出があります。

中でも、C病院は約6ヵ月入院していたので、強烈な思い出があります。

病院生活が長いと、病院での生活が日常になってしまい、

医者、看護婦さんとのやりとりも緊張感がなくなってしまいます。

そこから、余裕のある会話が生まれたりして、

ロマンスに発展する事もありました。

しかし、当時の6人部屋のうちの3人は、

既に故人になってしまったという刺激的な思い出もあり、

淡い思い出ばかりでは、決してなく、

思い出す事もためらわれる事もあります。

今、当時を振り返る事ができる事は、幸せな事だし、

今ある事を感謝せずにはいられない。

時は、病を多角的に、とらえられるものだ。

検査は、待ち時間もなく、思いのほか早く終わりました。

このまま帰るのは、心残りなので、近くの公園などを散歩する事にしたのです。

近くの大きな池のある「見次公園」を散歩する事にしました。



子供の頃に、よく釣りをした公園です、45年程前になります。

その当時と今のタイムラグも楽しみでした。

案の定、昔の面影はなく近代的な公園として整備され、管理されていました。

当時は、赤土が丸出しになった崖もあり、

たまに、ヘビも出現し、猫の死骸などもあって、野性的な公園でした。

つくづく、「思い出は、芸術だなぁ」と、ぼんやり公園を眺めていたのでした。

そうする事で、私の気持ちがリフレッシュしていくようでした。

現在の暮らしが思い出に変わり、振り返る時がくるだろうかと、

複雑な気持ちにかられ、少しおセチになるのでした。