2005/09/11


基調要望について

平成15年から、ALS等については

ヘルパーの吸引が認可されました。

このことは、我々には大変な福音であるし、有難いことでもあります。

しかし、それに伴ってヘルパーの待遇が改善がなされていないことは、

片手落ちで理不尽である。

是非改善を要望したい。

提案について

現在、月に4、5回の入浴サービスは介護保険で対応しているが、

それを障害保険に切り替えて頂き、

その分をヘルパーの介護にまわして頂きたい



問題点等について


1、
介護保険と支援費の支給額に格差があり過ぎる。

私の日中の介護は7時から19時までのうち分けは、

介護保険が2時間、支援費が10時間となっている。

吸引という医療行為をしていながら、低額な支援費で対応していることは、

いかにも不公平で、差別と言わざるを得ない。

吸引行為は、介護保険の身体介護で対応することが当然であると思われる。


2、
介護の事業所での中には、医療行為をヘルパーに認めていない所も多々あります。

このことが、ヘルパーの確保を困難にしている一因でもある。

ヘルパーの待遇を向上することによって、

事業所の認識を新たにし、門戸が広がることを期待したい。

また、福祉行政のサイドからも、適切な指導を望みたい。

3、

介護保険の介護ランクは、1から5に区分されているが、

私の様な全面介助の重度難病患者には、ランク5では対応しきれないのが現状である。

そこから色々なひずみや矛盾が発生していると思われる。

特別ランクを設けて対応すべきであろう。


基調主張について


現在、ALS患者は、全国に6千人程度と推定されている。

そのうちの5割の3千人が在宅療養していると思われる。

ALS患者の中には、気管切開後の苦悩や様々な問題を憂慮して呼吸器装着を断念して、

自然死を望む人が、年間何人も後を絶たないと聞いています。

そのことは、福祉行政の対応のあり方にも問題があろうかと推測される。

ALSは、治療法はもちろん、原因も不明であるのが現状である。

そんな状況の中では、環境整備を始めとしたQOLの向上が、

我々にとって唯一のよりどころである。

誠実なヘルパーの確保もその一助になると思われる。

ぜひとも、前記した要望等を前向きにご検討いただきたい。

十分な介護体制が整えば、立派な社会生活を営むことが可能である。

3年前に公職選挙法も改正され、代筆郵便投票が認可されたことは、

人並みな社会生活に一歩近づいたと言えようか。

昨今、「バリアフリー」が叫ばれて久しいが、

物質的な「バリアフリー」のみならず、

メンタルな意味での「バリアフリー」も必要ではあるまいか。

「規則」を盾に門前払いをすることなく、

福祉事務所ならではの、オリジナルに富んだ柔軟な対応に期待したい。


関係各方面の多くの方々のご支援に深く感謝いたします。

停滞は後退との認識のもとに、セットバックすることなく、

前傾姿勢で日々を過ごしていきたいと考えております。

何卒、変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

以上