彰組、名前は、島倉良美
2014/02/24
初めてお会いしたのは、9年ほど前になります。 その頃の私は、まだ経験の浅い新米ヘルパーでした。 彰さん宅へ初めてうかがい、実際に介助の順序をみせてもらい、 新しく覚えることばかりで驚きました。 彰さんが、文字盤で「あきら組に新しい風を吹き込んでね」と 言ってくださったことも鮮明に覚えています。 私の仕事内容は、午前の2人体制で行う部分でした。 排泄介助の際のポータブルへの移動やもう一人のヘルパーさんが行う 全身清拭、洗髪のサポートなどなど。 不器用な私はタイミングがあわなかったり 気持ちが焦るばかりで、もたもたしてしまって、 なかなかうまくできず反省ばかりでした。 一緒に組んでいた日勤のヘルパーさんの 無駄のない流れるようなすばらしい介助の仕方に感動し、憧れました。 次第に(さすがに・・・)できるようになり、 新しく入ったヘルパーさんに教えることもありました。 彰さんのところに入っているヘルパーさんは、それぞれ個性を生かした接し方で、 楽しませたり安心感を与えたり、何年も前から続けてきている方もいて、 すばらしいヘルパーさんばかりです。 私のいた当時は、中国の方とスリランカの方1人ずついらっしゃいましたが、 今では韓国の方など留学生の方もヘルパーさんとして仕事しています。 頼りになる楽しい男性のヘルパーさんもいます。 24時間体制の介護となると、人員の確保が本当に大変だと思います。 彰さんや先輩ヘルパーさんのOKが出るまで、しっかりと研修をして信頼関係を築き 臨機応変の対応もしながら続けるのは容易なことではないと思います。 しかし、彰さんのところで学んだ介護の方法はとても貴重で、勉強になりました。 私は、出産や引越しで3年ほどしか彰さんのところへ、 ヘルパーとして通えませんでしたが、 引越し後もお花見の時に誘ってくださったり、メールをくださったり、 私の方からも子供たちと一緒にお邪魔させてもらったり・・・ありがたく思っています。 彰さんの本には、ざっくりと心に突き刺さる言葉や文章がいくつもあります。 いろいろな意味の・・・ざっくりです。でも、彰さんの文章が好きです。 介護の仕事が約9年になった今、彰さんに関われたことで、 めざす理想の介護というものがわかってきたように思えます。 寒い日が続くと、早く春が来ないかなと思います。 ALSにも春が来ることを願っています。 |