「親友の小泉さんからのメール」


2008/02/25

映画監督の市川崑が亡くなったね。合掌。

もう残っている巨匠と言ったら山田洋次くらいになってしまったね。


『武士の一分』をこの前見て、感動した。

彼も、図らずも寅さんから解放されて、新しい境地に遊べるようになったね。

君のいう、小鳥を使うところ、小津を彷彿させることを念頭においての演出のような気がするが深読みか。


君のいうように、脇役を固めて、変な比喩だが、ブロック塀のような手堅さを感じる。

最後の場面が安易に流れず自然なのも脇役のお陰だろうね。


一番力を入れているのが、やはり目が見えないでやる殺陣が自然に見えるように、という点だろうね。

ここがおかしかったら、全部台無しになってしまうものね。

監督としての彼の力を感じさせる。


殺陣が生きているから、通奏低音として流れている夫婦愛が見ている人の心を打つ。