謹賀新年

今年は、ALSを発病して、20年目になります。

20年前のあの刺激的なシーンは、

今でも鮮明に、思い出すことが可能です。

社内の健康診断の時の、

横飛びと垂直とびが全然できなかったのです。

あれが私のALSの原点だったのかもしれません。

以来20年、ALSが日常化するまでになってしまいました。

「なんでこんな人生に」と感慨を持って振り返るとき、

全ての思考はフリーズしてしまう。

昨年は、4月に、気管支炎を患い、死ぬ思いをしました。

改めてALSの恐さを、再認識した次第です。

今年は更に厳しい体調状況が、予想されます。

万全のケアで望みたいものです。

昨年センセイショナルを巻き起こした、「万能細胞の研究」は、

今年は更なる進歩を遂げるでしょう。

しかし、それが現実的に治療に使えるまでには、

10年のスパンで考えなければならないでしょうか。

期待から希望に変わる日を待ちたいものです。

最近私は、「ヘルパーと利用者」の関係について、思うところがあります。

この問題に関しては、簡単に答えが出る問題ではないでしょう。

「看護婦と患者」は、何十年の歴史があり、それなりのノウハウの蓄積がありますが、

「ヘルパーと利用者」は、数年の歴史です。

まだまだ未整備の分野です。

様々な問題が、山積されています。

それらをクリアするためには、それなりの犠牲と代償が必要になるでしょうか。

「ヘルパー3年耐用説」を軸に、その周辺事情を試行錯誤を繰り返しながら、

この1年を私なりに検証してみたい。

ALSは、常に死と隣りあわせです。

今年1年をなんとか無事に過ごしたいものですが、

最近にわかにALSが活動を再開したような気配があります。

気持ちだけは後手にまわらないようにしたいものです。

今年は希望がもてる新たな出会いを期待して、豊かに過ごしたいものでチュ。