謹賀新年

新春に思うことは、言わずもがなだが、治療方法の開発である。

残念ながら、期待できるような成果の情報はないようである。

しかし、年々歳々その種の情報に関しては切望感が薄れているように思える。

期待を裏切られ続けているせいもあるだろう。

生に対する執着心が薄れてきていることもあるであろうが、

死に対する気持ちにシフトされているのであろう。

いずれにしても、防衛本能のメカニズムには逆らえない。

今年の目標は、しいてあげる程のものはないが、

毎年頭を悩ますのが介護スタッフの確保問題である。

なかなか、私が理想するとこの、

変化に対応できるシステムづくりはできない。

ヘルパーさんの耐用年数は(?)、どうやら3年のようである。

今年もその問題はクリアされそうもない。

「我々患者が、生き延びなければ、ALS研究の進歩はない」という言葉を

よりどころに、仕切り直してみたいと思う。

また、ある人の「楽しいことをしたほうがいいですよ」

という言葉を少し苦笑しながらも耳を傾けていきたい。

ともあれ、今年も安穏に暮らしていければとおもうのであるが。


堂々と 命ながらえ 初春に